昨日おかんから話を聞く。

実家には今年で20才になる猫がいるのだけど、もうどうにもいけないらしい。

余命はひと月程度。

ここ最近、食欲がなくなり、衰弱し出しているのは聞いていたのだが…。
先日、動物病院に連れて行ったところ、腎機能が従来の4分の1程度までに落ち込んでいたそうだ。

流石に20年も生きれば相当な長生きだし、どこかかしら臓器も弱くなって当然なのだろうが…。
しかしこうなったのも、数年前、野良猫に襲われ大怪我したのも要因なのだろう。
現在まで、幾度か衰弱しかけたりしたのも実際あったわけで…。

いずれにせよ、このままでは一気に衰弱死は必至。
出来る限りの処置として、大量の点滴を打ち、栄養の補充と尿意を促進させるという荒技を続けていくことになるそうなのだが…。

しかし。
この間、猫としても楽なモノではなく、点滴により身体の違和感はかなりのもの。
痛みなどはないが気分はよくないものらしく、夜中はずっと鳴きっぱなしだったそうだ…。

腎臓の機能回復は見込みがない。
寿命によるものだから、とても望むことなど出来ない……。

……思えば、昔からとぼけた所と、強かな面を併せ持った猫だったなぁ。

人の側にいるといえ、道路の真ん中で平気で寝転がったりして肝の太いところを見せているかと思えば、よその猫とかと対面して喧嘩しそうになっても、こっそり距離を離してのっそり回避するという技を持っていたり。

人見知りはしないけど、危害を加えそうな人間には近づかないし、車の往来にも敏感だし。

歯が悪くなりやすい、肥満になりやすい缶詰より、バランスのとれたドライフードを好んだり…と長生きする要因を沢山持っていたような気がする。

だから20才まで生きてこれたのだろうけど。

でも身体の寿命そのものはどうにもならない。

天に召されるその日まで、会いに行って撫でてあげるしか出来ないけど、今までのこと思い出しながら撫でてあげよう…。

コメント